事前周知はどんなイベントでも成功の鍵であり、入念に準備されるべきだ。
    来月10日に、長野市議会による3月定例会についての市民への報告会が開催される。すでに報道などで日程は公表されているが、ネット上は詳細な情報に乏しい。長野市議会のサイトにも、まだ情報が掲載されていない。もう1ヶ月を切ったので、小泉は独自に広報ページを今月10日に立ち上げた。ここへツイッターやフェイスブックからリンクを貼り、周知。さらに式典等でご挨拶の機会をいただくことがあれば、「5月10日は議会報告会の日です」と宣伝している。
    議会報告会サイト 

    小泉は、報告会の開催に合わせて、議会も変わるべきだと思っている。報告会を開催しさえすれば議会改革になるのだろうか。もちろん、そうではない。報告会により、市民への説明責任をより厳しく議員一人ひとりが自覚し、議会そのものが変わって初めて、議会改革と称してよいのではないだろうか。小泉は本会議の質問では、第一庁舎・市民会館建設費増額について、「これでは報告会で議会は市民に説明できない」と指摘した。本会議においての各委員長報告は、報告会の基礎資料となることから、市民の理解を得られるかどうかとの観点から、再検討されねばならないだろう。議会報「市議会だより」も同様。報告会までの間、委員会審議については「市議会だより」のほか、実質的に情報が市民の手に入らない。本会議ならば、長野市サイトの映像で確認できるのだが。「市議会だより」が報告会の事前情報として、過不足なくまとめられているかという観点からのチェックが、新たに必要となる。
    しかしながら、そのような視点で活動している議員が小泉のほかにいるかとなると、やや寂しい心持ちがする。小泉の属する総務委員会では、「委員長報告に掲載すべき審査事項は?」と委員長が問うても、いちいち項目を挙げて答えるのは小泉だけ。他は皆「委員長一任」との発言ですませている。その委員長報告の当初案には、小泉が挙げた項目さえ落とされていた。また、第一庁舎・市民会館建設費増額については、明らかに意見の分布が偏って掲載されていたのを、粘り強く交渉。その結果、随分ましにはなった。
    「市議会だより」ではさらに甚だしく、委員会活動の欄で、第一庁舎・市民会館建設費増額の議論に一言も触れられていない。たまたま小泉が議会報編集委員を兼ねていたから指摘することがてき、修正もされることとなった。そうでなければ、報道が取り上げた社会的関心の高い事項について、総務委員会は議会報上の説明を放棄するところだったのだ。また、議会の意思表示として重要な意見書の採択についても、総務委員会として言及が無かったが、これも小泉の意見により修正された。他の委員会は、意見書に言及しないようだが、それでいいのだろうか。このような、従前と変わり映えしない姿勢で議会報告会を開催したとしても、説明責任を果たすことに十分な力点が置かれたものになるのだろうかと、小泉は心配している。

    ところで、なぜこのような報告会が必要なのか。
    長野市議会基本条例は、「市民との意見交換の場の開催等市民の参画に係る制度の充実」に努める義務を、市議会に課している。


    第12条 議会は、市民の意思を議会活動に反映することができるよう、市民の議会活動に参画する機会の確保に努めるものとする。
    2 議会は、地方自治法(昭和22年法律第67号。以下「法」という。)第109条、第109条の2及び第110条の規定による公聴会制度及び参考人制度並びに法第100条の2の規定による専門的事項に係る調査の委託の積極的な活用並びに市民との意見交換の場の開催等市民の参画に係る制度の充実に努めるものとする。


    議会活動について積極的に説明責任を果たし、市民の参加を呼び込むことは、議会制度がより有効に機能する上で欠くことができない。
    しかしながら平成21年に条例が施行されて以来、議会はほとんど「市民との意見交換の場の開催」という努力義務に頓着しなかった。実は、今回、紆余曲折を経ながらも報告会が設定されることになった背景には、小泉の所属する会派「改革ながの」の取り組みがある。
    平成23年の市議会議長選挙公約では、「議会報告会や意見交換会」開催等、議会改革に関するものがいくつもあった。この公約の履行を改革ながのは迫り続け、その結果として議長諮問による議会活性化検討委員会が設置され、その中間答申により議会報告会が、ようやく開催されることとなったわけだ。議長公約の実現に、実に2年間を要したことになる。
    議会活性化検討委員会中間答申

    (「議会改革をめぐるかけひき 」)
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-608.html

    (「 議長・副議長に公約実現を申し入れ 」)
    http://kaikaku.nagano-now.jp/?p=1196


    いろいろ心配はあるが、議会報告会は、緒に就いたばかりの取り組みだ。有効な運営手法等はこれから手探りで得ていく部分もある。そこで重要になるのが、報告会運営そのものに対する市民からのご意見だ。報告会の中での質問・意見やアンケート等の方法で、今後の報告会のあり方について積極的なご意見を賜りたい。
    もちろん、3月議会の運営や議論のあり方についても、同様である。そうでなければ、報告会を開催する意味がない。報告会を開催する以上は、どのような意見にしろ、市議会は真摯に求めているものと小泉は受け留めている。

    ところで、議会報告会がどのように運営されるのかを事前に知っておくことは、参加する市民の助けになるだろうから、資料を提示しながら説明したい。
    報告会日程案

    報告は、常任委員会(総務、経済文教、福祉環境、建設企業)と特別委員会(まちづくり、公共交通、庁舎・市民会館、観光戦略)の単位で報告される。時間は各常任委員会が10分間、各特別委員会が5分となっていて、各委員長が報告する。質疑及び意見聴取の時間は、常任委員会全体で約25分、特別委員会全体で約15分が配分されている。
    報告の内容としては、今のところ次の通り予定されている。


    ア 議会の仕組みに関する紹介を行う。
    イ 平成25年3月定例会のあらまし(修正案の取扱いも含む)を説明する。
    ウ 委員会審査内容等の報告を行う。
    ①常任委員会の報告は、平成25年3月定例会で行った委員会審査に従い、委員長が報告する。特別委員会についてもこれまでの活動内容等を報告する。
    ②委員会での賛否等に関する意見については、委員名及び会派名を特定しない。
    ③本会議で行われた委員長報告に対する賛否の討論も含めて報告する。
    ④議会報告会において発表する内容について、必要に応じて事前に当該委員会を開催し意思統一を図る。
    ⑤本件に関する参加者からの質問については、原則として当該委員長が答えるものとする。



    また、市民からの質疑・意見に対する方針は、こんな風に検討されているところだ。
    質疑・意見聴取について

    市民の皆様には、市議会に広く関心を持たれ、多数ご来場くださるようお願い申し上げる。低調であれば、それを理由として、次の報告会の道が閉ざされかねないのではないかと危ぶむからだ。また、参加される市民は、議会が報告会を開催するのは、変革のためなのか、議長公約や条例の努力義務を果たすためなのかについて、注目していただきたい。

    今回の結果を検討材料として、次回以降の報告会が開催されることを、今から小泉は望まずにはいられない。

    そのほか、報告会に関する小泉のツイートは次のとおり。
    http://twitter.com/kazumakoizumi/status/314642898232696832
    http://twitter.com/kazumakoizumi/status/321843072784814080
    http://twitter.com/kazumakoizumi/status/321846258002169858

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    朝10時から、市行政から議会会派あての協議・報告。恒例のレクチャーで、月に何度かある。
    意外かもしれないが、小泉は常に行政を賞賛する機会を探している。もと公務員として、よい仕事にであったら、素直にほめたい。その機会があまりないのは、小泉がそれに気づかないからなのか、横並び意識と前例踏襲の工夫に欠ける行政が施行されているからなのかは、この際コメントしない。で、今日はその貴重な機会に恵まれた。
    長野市が計画を策定しようとするときなどに、市民にその案を示して意見を公募することがある。パブリックコメントというやつだ。行政への住民参加の機会を提供する民主的な手続きで、積極的に運用されるならとてもよいことだ。だが、今の世の中では特に珍しいことでもない。国も県も隣の自治体もやっているからという理由で、横並びの体裁だけをつくろうために実施されているとすれば、民主主義の形骸化につながる。そのような趣旨の指摘は、長野市議会でも会派を問わずに行われており、小泉も過去にコメントの数を増やす工夫をしようと、何度も意見してきた。
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-489.html
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-322.html

    もっとも、市長自らパブリックコメントという「制度そのものについては疑問を感じている。私は正直に言うと、あまり意味がないと思っている」と言っちゃうぐらいだからねえ。
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-582.html

    だから、その部下たちがパブリックコメントに真剣にならないのは当然。まず市長から変わらなきゃ-ていうか変えなきゃ-ダメだねえと思っていた。
    さて、今日も今日とて、パブリックコメントの結果報告を聞いていたのだが、ハっとする言葉が出てきた。投函箱により、パブリックコメントを回収したというのだ。
    第二次長野市子ども読書活動推進計画(案)1
    第二次長野市子ども読書活動推進計画(案)2

    そう言ってはなんだけれども、第二次長野市子ども読書活動推進計画(案)に対する市民の関心がそれほどまで高いの?と思わせる339件もの意見が集められた。意見を下さった47人と7団体のうち、その半分にあたる27件が投函箱経由だという。


    小泉: この投函箱による回収は、教育委員会では標準的に行われているのか。
    生涯学習課: 今回初めて実施した。
    小泉: 投函箱で27件も集めており、効果が表れている。今後もこのような工夫をぜひお願いしたい。教育委員会の試みではあるけれども、このような工夫があることを、市役所全庁的に発信していただきたい。また、計画案の修正も29件と、この種のものとしては多数行われている。「29件も修正しなければならないような計画案だったのか」とは、小泉は全く思わない。今後も市民の声を積極的に計画に反映していただくよう要望する。


    まあ「すばらしい」とは言わなかったけど、小泉としては褒めちぎったつもりで、「ありがとうございました」と発言をしめくくった。
    「そんな些細なこと」という人もいるかもしれないけれど、こういう工夫こそが仕事だと思う。少しでも工夫して、前と違った結果を目指すことから進歩が生まれる。ましてや市長が疑問を感じる制度に、投函箱を用意するような手をかけた創意を持ち込むのは、案外画期的なことなのだ。そんなことまでして、却って市長の不興を買ったらどうしようかと考える方が、公務員の思考としてはよほどマトモなのだ。いや、冗談ではなく。民間だって、社長の言うことに逆行するようなことは、あえてしないでしょ。
    だが、褒めても担当課長は相好を崩すでもなく、ただ「はい」とだけ答えたのが、ちょっと意外だった。普通は、手間をかけた自分の工夫に気づいて評価されれば、うれしくなるのが人情じゃん。それが小泉なら、なおさらじゃないかと思うのだけど。

    参考までに、同じ今日、報告があったもう一つのパブリックコメントの結果。(仮称)長野市民文化芸術会館運営管理実施池各(案)に対するもの。
    (仮称)長野市民文化芸術会館運営管理実施池各(案)1
    (仮称)長野市民文化芸術会館運営管理実施池各(案)2

    意見45。修正6。引き合いに出して悪いが、小泉の印象では、これぐらいが長野市のパブリックコメントとしては標準的な数値。

    廊下を歩いていたら、樋口副市長が声をかけてきた。投函箱、いいでしょうというわけだ。アイディアは彼のものだったらしい。そうか、それで担当課長を褒めても、自分らのではなくて上のアイディアだし、すぐそばにはアイディアの主の副市長が座っているしで、喜ばなかったのかも。

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