長野市は、シティプロモーションに取り組んでいる。そのねらいを要約してみた。

    「人口減少・少子高齢化の進展、リーマンショック以降の世界的な景気の悪化等を背景として、都市間競争が激しくなる中、多彩な魅力ある資源を活かすことにより、魅力と活力に満ちた長野市を創り、交流・定住人口の増加を目指していかなければならない。
    そのため、厳しい環境の下、持続的に都市を発展させるためには、長野市の魅力を知っていただき、「選ばれる都市」となることを目指す。」
    https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/44667.pdf

    で、「選ばれる都市」になるために、作らせたシンボルマークがこれ。

    シティプロモーションマーク

    ...ま、まあデザインの良し悪しは主観的なものではあるけれども、これはどうなんだ? このシンボルマークと、キャッチフレーズ「ながのご縁を 信都・長野市」の製作に、長野市の公金から350万円が費やされている(契約は外郭団体のながのシティプロモーション実行委員会名義)。しかも、(株)おくとプロなる業者と一者随意契約でだ。長野市は業者の実績を強調するが、小泉が指摘したとおり、ホームページもない。日本広告業協会はもちろん、その末端組織である東京広告協会にも加入していない。地元中央区の入札参加資格も取得していない。
    「選ばれる都市」になるためには、大枚はたいて、業界団体にも入れない業者に随意契約で発注する長野市行政の姿勢を正すことこそが重要ではないか。小泉は、「行政の透明感・清潔感が、自治体のプロモーションとしては最も重要」と指摘した。

    さらに、この業者がデザイン提案してきたキャラクターがある。このデザインは公表されておらず、一部の議員にだけ知らされていたという問題もあった。小泉の質問の結果、全ての議員に開示されたそのデザインたるや、〇縁マークどころの衝撃ではない。ゆるキャラがはやりだから、多少デザインが甘い方が面白いかもと思っていた小泉の方が、甘かった。非公開が前提の情報開示だから、ここに示すこともできないのが残念。プロの仕事として最低限プライドをもってクリアすべき水準があるはず。〇縁マークについては、「見る者の主観の問題もあるからねえ」と、その評価に多少は逡巡した小泉だが、このキャラクターのデザインではっきりと、この業者のデザイン水準がどの位置にあるのか、分かった。
    質問では、小泉はこの〇縁マークを使うように発言している。しかしその心境に至るまでは、大いに苦悩があった。市民の公金を投入した製作物を使わないわけにもいかないだろう。これを使って都市間競争に勝てると長野市とシティプロモーション実行委員会が判断したのなら、その結果を出していただくしかない。

    それにしても、と思わずにいられない。地元の企業にチャンスを与えたうえでの失敗なら、無為な失敗とはいえない。デザインコンペやプロポーザル契約で、長野市の業者が東京に負けたのなら、あきらめもつく。東京の、ホームページもない広告代理店に随意契約で任せたことが、返す返すも悔やまれる。

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    6月議会が終わった。
    最終日の今日は討論の後、採決というパターンが繰り返される。
    その中で、かなり熱が入った「聴かせる」討論が続いた議案があった。「長野市議会の議場に国旗及び市旗の掲揚を求める請願」。これは小泉も討論しておくべきだったなと、後から悔やんだ。ここで小泉の意見を述べておきたい。

    請願文

    まず、小泉は、議場の国旗・市旗掲揚に賛成したことを、最初に明らかにしておく。

    日の丸の掲揚をめぐって様々な意見があることは、小泉も承知している。本日の討論でも、反対する立場からさまざまな意見が述べられた。太平洋戦争においては、国民は日の丸の下で戦い傷つき、死に、他国を占領し、支配し、殺した。日の丸は侵略戦争のシンボルであり、複雑な思いで見る人がいるのだから、議場に掲げるべきでない。第二次大戦の枢軸国で、敗戦後に国旗を改めていないのは、日本だけだ。議会だけで決めるのではなく、市民の意見を聴くべきであり、継続審議とすべきだ。等々。

    審議が付託された議会運営委員会では、請願者である日本会議長野北信支部のメンバーが呼ばれ、意見を述べた。尖閣諸島等をめぐり、日中関係が緊張する今、国旗の下に国民意識を動員すべきだ。自虐史観から解放されるべきだ。議場に掲揚された国旗をテレビで映してもらいたい。云々。

    小泉の考えでは、これらの反対・賛成の意見は、大差がない。どちらも日の丸を政治利用している。日の丸が侵略のシンボルであると語られるとき、力点は日の丸そのものよりも、日本が侵略の加害者であったという政治的主張に置かれている。日の丸の下に国民意識を動員するべしとの主張も、力点はナショナリズムの宣揚という政治的な目的にある。日の丸賛成論者にあっても、その実は日の丸への純粋な敬愛からそう言っているのではない場合があることには、注意すべきだ。

    小泉の意見はそれらと異なる。日の丸を含めた国旗とは、その国固有の文化であり、だからこそ国内外の敬意の対象となるべきなのだ。日本民族が自ら日の丸以外の旗を日本国旗とすることは、今さら現実的でない。日の丸は長い歴史の中で国旗として定着しており、それを捨てることは自らの文化を捨てることだ。枢軸国の中で、敗戦後に国旗を改めないのは日本だけという主張は事実だが、だから日本は国旗を改めるべきだとまでは、反対論者も主張できない。それが現実的ではないと知っているからだ。だいたい、ドイツ・イタリアは、旗を変えたというよりは、旧来のデザインに戻したと言う方が正しい。ファシズムの台頭とともに、それを象徴する意匠を国旗に採用したが、ファシズム独裁体制の瓦解と共に、元のデザインに復古した。異常な状態から、長きに渡って使われたデザインの国旗文化に回帰し、正常な状態に戻ったのだ。戦前から同じ日の丸を一貫して使い続ける日本とは、事情が異なる。

    (日独伊の国旗の変遷に関する情報)
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97

    国旗の下で何が行われようと、国旗が文化であるならば、それを否定したり、人為的に廃止したり交換しようとすることは、行われるべきではない。文化は常に他者から尊ばれ、自ら尊ぶべきものだ。
    日の丸の下で、日本が戦争をしたのは事実だ。孫基禎の胸の日の丸が塗り潰されたこともある。サマワで人道支援した自衛隊も日の丸をつけていたし、新明和製の飛行艇が、外国人を洋上で救助するときも、機体には日の丸が塗られている。
    中世から使われているという日の丸だ。色々な使われ方をされてきた。どんな使い方をしたかに責任があるのは、我々日本民族であって、日の丸ではない。日の丸への憎悪があるとすれば、その下には我々日本人への憎悪があるのであり、それを克服すべきなのは日本人なのだ。我々がその時々の国際世論から、どのように評価されようとも、日の丸を降ろすべきではない。日の丸を降ろしても解決はしないし、信頼もされない。我々は良い時も悪い時も、日の丸とともに歩んでいく覚悟が必要だ。

    japanflag.jpg


    日の丸を政治的に消費し、すり減らすことは、やめていただきたい。左右の対立の道具として利用しないでほしい。小泉にとって日の丸の擁護に、保守も革新もない。国民の手に戻し、自然な国民感情として掲揚することを、そろそろ許していただきたい。その場として長野市議会が使われるなら、悪い話ではない。

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    6月13日、6月定例会一般質問の演壇に立った。
    十分とはいえない持ち時間をフルに使おうとしているから、小泉の質問はいつも冒頭のあいさつは省略。テレビを見ていると、ぶっきら棒かもしれない。ごめんなさい。最初はスポーツ大会誘致についての質問から。


    (質問・答弁概要)

    小泉: ラグビーワールドカップ2019の開催都市立候補について、昨年12月定例会で、市長は、「立候補に向け、前向きに検討する」と答弁された。私は、3月定例会で、慎重な検討を求めている。今月6日付け信濃毎日新聞報道によれば、樋口副市長は、市ラグビーフットボール協会に対し「現状では市民や議会に説明責任を果たせない」と表明されたとのこと。市長自身は今、いかなる考えなのか伺う。

    市長: 前向きにと言ったのは、いくら経費をかけてでもという意味ではない。経費負担についてきちんと説明責任を果たせることが前提となる。経費負担については、未だに新たな判断材料が提供されていない。


    12月議会の市長答弁は、ここで見ることができる。

    http://www.kaigiroku.net/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=nagnags&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=1&Y=%95%bd%90%ac25%94%4e&B=224&T=2&T0=70&O=1&P1=&P2=&P3=%8e%73%92%b7+&P=1&K=231&N=1038&W1=%91%4f%8c%fc%82%ab%82%c9&W2=&W3=&W4=&DU=0&WDT=1

    確かに、「どのような事柄にどのくらいの経費が掛かり、組織委員会と開催都市とが、どのような割合で負担をするのかが明確になって」いないこと、「費用対効果を検証するにはまだ至っておらない」と答弁されているわけだが、それでも「前向きに検討する」と言っている。それがそもそも、よく分からん答弁。小泉はラグビーワールドカップ組織委員会等が、情報公開に消極的であることに、早くから疑問を呈してきた。

    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1323.html

    6月6日付の信濃毎日新聞によると、市・県ラグビーフットボール協会が集めた4930人もの署名を携え、立候補を要望したにも関わらず、開催自治体の財政負担などが示されていないことを理由として樋口副市長が「現場では市民や議会に説明責任を果たせない」と述べたという。文面と写真には市長の描写がなく、市長はこの陳情の席にいなかったものと思われる。
    これらの事柄と、6月になってもまだ十分な情報が集まらない現実から、長野市はラグビーワールドカップ立候補からの退路を模索し始めたと、小泉は見る。そうだとすれば、素直に評価したい。何しろ、立候補の締め切りは10月末日で、答弁では9月議会までに是非の結論を出すということだから、もういくらも時間はない。前市長は、ラグビーワールドカップ立候補に前向きだった。判断基準に乏しい現状では、判断が下せないのは当然とはいえ、行政組織が一度動き出すと止まらなくなってしまうのは、長野市だけではないからね。
    さすがに今回の議会では、ラグビーワールドカップを呼べとの趣旨の質問は見られなかった。そういう空気感の中、慎重な検討を訴えるのは、勇気が要ることなんだよね。

    さて、その次は、フィギュアスケートのNHK杯(グランプリシリーズの日本大会)及び全日本選手権の誘致についての質問。


    (質問・答弁概要)
    小泉: フィギュアスケートの全日本選手権やNHK杯を招致することは、積極的に支持する。数日の間、連続する日程で開催されるため宿泊需要を喚起し、チケットの平均単価も高額であることから、より確かな経済効果が見込まれる。オリンピック開催都市という本市のキャラクターや経験にも合っており、グランプリファイナルや世界選手権等の大きな国際大会の招致にも取り組むべきではないか。さらには、本市においては全国中学校体育大会のスケート競技が継続的に開催されていることに鑑み、ジュニアの国際大会を招致し、国内のジュニア選手層に夢を与えるべきではないでしょうか。

    教育次長: 国際大会は主催者国際スケート連盟の示す条件によって決まる。シニアは練習リンクが必要になる。エムウェーブでは仮設シートの設営等が必要となる。ナショナルトレーニングセンターとしての利用との兼ね合いもある。ジュニアグランプリは8月から10月にかけての開催で、ビッグハットでは繁忙期に当たる。また一度製氷すると、他のイベントが開催できない。これらの課題が解消できれば、国際大会の開催が可能となる。長野県スケート連盟と連携しながら、要件が合致するときがくることを期待しつつ、働き掛けをしていく。


    1998年長野冬季オリンピック後、しばらくの間は、長野市に大きなフィギュアスケートの大会が来ていた。フィギュアの人気が高まる一方で、長野市が大会を呼びづらくなっているのは、さみしいことだ。2002年には世界選手権がエムウェーブで開催され、エキシビションを観た小泉はヤグディン選手の演技が強く印象に残っている。2002年に開催できたのだから、今できないというわけでもないだろう。

    質問の報告は、続く。

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