201412一般質問2
    2014.12.05、12月定例会一般質問に立つ小泉一真

    地震・風水害等によって道路の通行連絡が困難となり、孤立する恐れがある。そんな「孤立可能性集落」が275か所もあると長野市が認識していることが、小泉の質問で初めて明らかになった。これら孤立可能性集落の詳細な情報は、議会にも当該集落の住民にも、これまで知らされてきていない。ただ、平成21年度に、その当時の総数だけが議会答弁で示されているだけだ。平成の大合併が完了した現在、その数が増えて275集落あると認めたのも、個々の集落名称を確認できたのも、これが初めてのことだ。
    議会で配布した資料。2ページ目に集落の一覧があり、このとおりで間違いないことを、答弁で確認した。質問時間が7分しかないため、すべてのデータをいちいち問いただすことができず、このような方法をとらざるを得なかった。


    資料の通り、長野市の孤立可能性集落の備えは、全国水準に比べて遅れている。そもそも、孤立する危険性を行政が自覚しながら、それら集落の人口・要援護者さえ全く把握できていない。長野市地域防災計画では、「孤立予想地域の人口、要配慮者、観光客数などの実態把握」が掲げられているのにも関わらず、だ。一方で全国の孤立可能性集落の70%以上では、それらが把握されている。
    同様に、

    集落内に避難施設がある孤立可能性集落: 全国68.2% 長野市21.8%
    情報通信手段のある孤立可能性集落: 全国48.1% 長野市13.5%

    となっている。集落が孤立した際に、住民の生命・安全に最も強く関与する避難所・通信手段の整備が、長野市は著しく遅れている。一方で、自主防災組織が100%組織されているのは立派。だが避難・受援計画が整備されておらず、孤立の際に能力を発揮しきれないのではないかと、小泉は憂慮する。そもそも、自主防災組織にも孤立する可能性がきちんと情報提供されていないから、孤立するという危機意識を明確に持って備えようがない状況ではないか

    小泉はこれらに関する詳細なデータを入手している。「中山間地等の集落散在地域における孤立集落発生の可能性に関する状況フォローアップ調査 調査結果」(内閣府、平成26年10月)の、長野市分である。次に掲げるのは、市内孤立可能性集落それぞれの状況を一覧表にしたもので、小泉が作成したもの。これでもまだ「抜粋」で、訓練の状況等のデータはほかにまだある。


    これらのデータはオープンにして、官だけでなく、民との協働で危険に備えていくことが必要だと、小泉は考える。確かに、長野市の孤立可能性集落対策が遅れているのは褒められたものではない。集落の人口や要援護者の把握、避難・受援計画の策定といったソフト面の整備さえ全くなされていないのは、怠慢といえる。だが一方で施設・備蓄のようなハード面の整備は、速やかに進めることには困難を伴うのも、ある程度は理解できる。なにしろ長野市一つで275か所というのはべら棒な数で、よその「県」の2つや3つ分に相当してしまうような規模なのだ。官だけで進めるのには限界があり、民の知恵が求められる。
    その中で平成の大合併で長野市となった鬼無里、戸隠、中条の地域は、比較的備えが進んでいる。合併前に、村民の命を守る真剣な取り組みが行われてきた結果だ。長野市はこれらの地域の取り組みを研究し、他の中山間地に展開していかなければならない。特に、孤立集落内避難施設の用意のあり方には、学ぶべきだろう。

    孤立可能性集落について、情報を落とし込んだ地図を作ってみた。本当はこれは一議員がする仕事ではなく、行政がやるべきことだ。だがそんなことを言って何も進まないのではしようがない。皆様が活用できるのであれば、どんどん転載してご活用いただきたい。



    この地図は、小泉のホームページにも掲載して周知に努めている。読者の皆様にも、拡散の手段があれば、お願いしたい。
    http://www.koizumikazuma.jp/#!bousai/c1r11

    ユーチューブでも、孤立可能性集落の防災について訴えている。「こいちゃん」-小泉一真とーく・ちゃんねる。



    この日の小泉の質問では、特定の議員の名称への言及が不適切だとされ、取り扱いが議会運営委員会で審議された。そこでは小泉の発言が不穏当等との発言もあったが、そう決めつけるだけでどのような理由でそう考えるのかを誰も発言しない。そこで小泉から発言を求めたが、「発言の取下げに同意するか否かに限って発言を認める」との理不尽な塩入学委員の提案を、委員会が容れてしまった。長野市議会というのは、こういうところだ。今度からは気を付けようと、反省はしている。名称を挙げた議員にも、謝罪した。こういう一面も小泉の持ち味と、平に読者のご容赦を賜りたく。


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    スパイラル全景 
    長野市ボブスレーリュージュパーク・スパイラル(長野市ホームページから引用)


    2018年に韓国で開かれる平昌冬季五輪の大会組織委員会が、ボブスレーとリュージュ、スケルトンのそり競技を1998年長野冬季五輪で実績のある日本で開催することを視野に国際競技団体と非公式に協議していることが6日、分かった。会場は長野五輪で使用された長野市スパイラルが候補になっているとみられる。
    (2014.12.07信濃毎日新聞)


    「本当にい?」というのが、小泉の感想。ピョンチャンオリンピックの準備が遅れているとは聞いていたが、まだ3年以上ある。「円滑な開催を望むIOC(国際オリンピック委員会)等が、大会組織委員会に国外での分散開催の検討を示唆して、尻をひっぱたく」程度ならありうる話だと思う。だが、非公式とはいえ、「大会組織委員会」が主体となって、国際競技団体(国際ボブスレー・スケルトン連盟国際リュージュ連盟と思われる)と長野との分散開催について協議しているというのだから、この記事を額面通りにとれば、かなり切羽詰っていることになる。
    しかしながら、まだ「非公式協議」の段階であり、日本・
    長野市の関係者が積極的なコメントをする必要はない。長野市長加藤久雄氏の「そういう話は聞いていない」というコメントは、素っ気ないが必要十分。JOC(日本オリンピック委員会)会長の、「正式に要請があれば前向きに協力していく」との発言は、今の段階ではしゃべりすぎ。

    よく考えてみよう。そもそも、なぜそり競技が盛んで大会運営経験が豊富なうえ、委員を多く輩出していてIOCの理解を得やすいと思われるヨーロッパではなく、韓国のライバルである日本を敢えて分散開催の相手とするのか。なぜ非公式協議の段階なのに、「日本」という韓国国民にとって最も困難な選択肢がリークされ、報道されてしまったのか。違和感を感じないだろうか。
    この情報リークには、政治的な意図を感じる。つまり大会組織委員会は、青瓦台から金を引っ張るために、日本・長野市を当て馬に使おうとしているのではないか、ということ。オリンピック運営という国の威信がかかった問題で日本に泣きついたとあっては、国民から韓国中央政府が批判される事態は容易に予想される。それではかなわないと、最終的に韓国大統領府が大会組織委員会に財政支援するとして決着することも、可能性としてはありうる。というより、長野分散開催構想よりも、この方がはるかに現実味はあるのではないか。
    もっと穿って言えば、韓国政府の財政支援が決定した後なら、競技団体との「非公式協議」の存在など、大会組織委員会は否定できる。何しろ「非公式」なのだから。そうやってはしごを外されてしまえば、頼みもしないうちに救いの手をさしのべようとするJOC会長の「協力していく」式の発言は、宙に浮き、恥をかかされるだけだ。それだけでなく、日本がオリンピック開催の栄誉を横取りしようとしているなどと、万が一にも韓国国民から曲解されるようなことがあっては、不本意だ。

    日本と長野市は、まだ静観しているのがいい。助けるつもりで今発言しても、大会組織委員会の政治的シナリオに乗せられているだけなのかもしれない。「本当に」正式なルートを通じての申し入れが来たなら、おもむろに「条件次第で」協力したいと言えばいいのだ。条件とは、オリンピック競技開催に必要なスパイラルの改修費と、オリンピック期間前後の施設使用料、運営費等になるだろう。さらにはオリンピック精神に基づき、日韓の友好を旨とする外交的な交渉項目をいれてもいい。うまくいけば竹島問題や海外における従軍慰安婦の宣伝などの事態を、落ち着かせる契機ができるかもしれない。...まあ、韓国の事情を考えれば、分散開催の正式な申し入れが「本当に」あるとは、考えにくいのだけど。

    長野冬季オリンピック競技大会1998のボブスレー・リュージュ会場だったスパイラルは、現在も長野市が管理する。オリンピック後は、そり競技の国際大会が可能な日本で唯一にしてアジアで唯一のコースとして、役割を果たしている。そり競技のコース整備は、山野を切り拓いて恒久的な構造物を設置しなければならないため、環境的な負荷が大きい。IOCと関係競技団体は、今後はこの点に考慮した開催都市選定をおこなってほしいものだ。冬季オリンピックを開催する場合、自国内の既存そり種目のコース活用ができないならば、他国との分散開催を検討すべしと決めてもよいと思う。そうだったなら、最初からピョンチャンと長野市は協働できた。

    写真は、スパイラルを視察したときのもの。

    (続きを書きました)


    スパイラル視察1

    スパイラル視察

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