視察の一こま
    公費による出張先での一こま

    3月議会の報告はまだまだ続く。今回は、議会運営についてのお話。

    実は、長野市議会も長野県議会も、鉄道利用の旅費支出については、領収書を政務活動費の報告書に添付していない。
    昨年、兵庫県の某県議会議員が、政務活動費で同じ温泉に何度も頻繁に通っていたことが話題になった。いわゆる「号泣県議」だ。彼は、利用した鉄道の領収書が収支報告書に添付されるべきところ、添付されていなかった点についても、指摘を受け、問題視されている。だが、長野市議会・県議会は、そもそも領収書を添付する必要がない。なしで良しとするルールになっているのだ。「号泣県議」は、切符の販売機から領収書が出てくるのは知らなかったと言い訳しているが、そんな言い訳すら不要なわけで、号泣県議以下の状態にある。
    「号泣県議」の一件が話題になってから、各地法議会では領収書添付のルール化が進んだ。一方、今や長野県議会は都道府県議会の中では唯一、領収書の添付義務がない議会となってしまっている。



    ...政務活動費で、全国47都道府県議会中、昨年夏時点で長野県議会だけが収支報告書への鉄道利用時の領収書添付を義務づけていないことが、朝日新聞の調査でわかった。
    (朝日新聞デジタル 2015年3月16日)
    http://www.asahi.com/articles/ASH3D4W04H3DUOOB00T.html



    長野市議会も自らルールを変える必要があるのではないかと考え、先月20日、小泉は議会に対して領収書添付の原則化を提案。同月24日の議会運営委員会で審議された。


    領収書の添付なんか、ヤル気さえあればすぐにできること。だから平成27年度当初から運用することとしてスンナリ通ると、小泉は期待していた。だがしかし、各会派に案件を持ち帰って、引き続き検討するとの結論。各会派の代表が寄り集まった議会運営委員会でこの程度のことが、なぜ即決できないのだろうか。このまま店晒しにするつもりなのだろうか。

    ある議員から、鉄道は経路が決まれば料金も一意的に決まるのだから領収証の添付は必要ないと指摘された。いや、金額の確認もだが、本当に報告通りの旅行をしたことの証明が有権者からは求められているというのに、大方の議員の認識というのはこの程度。指定席で報告して、自由席や高速バスを使えば、差額を着服することもできる。
    議会の旅費支給は、市役所のルールに準じている。市役所も、旅費の領収書を必ずしも添付しなくてよいのだ。

    「市役所職員の出張に領収書の添付なんか必要ない、だってお役所は間違ったことはするわけないんだから」

    という、官尊民卑の思想が、そこにはある。お役所は、特別な存在というわけなのだ。で、この発想は、議員にとっても都合がいい。民間が領収書を添付しているところを、自分たちはそうしなくてよいというのは、議員の特権意識を満足させることだろう。だから、行政をチェックするのが仕事の議会も、旅費の支出手続きについては、市役所の言い分をそのまま自分たちの言い分としている。かくして、市議会と市役所はもたれあっていると、小泉には思える。
    それが市民からどのように見えるかを、市議会も市役所も考慮するべきときなのではないか。

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    小泉が昨年3月7日の3月定例会一般質問で指摘した問題に対し、長野市役所は新しい条例案を本年3月定例会に上程して是正した。これで法律違反の状態から脱することになるわけで、市の真摯な対応を多としたい。
    これまで、「審議会」「委員会」等と呼ばれる市の付属機関の中には、法律にも条例にも根拠がなく、地方自治法第138条の4第3項違反状態となっているものが存在した。詳しくは、過去のブログを参照していただきたい。


    「やっぱり」行政が都合よく利用していた審議会 - 3月議会報告その4
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1329.html


    「審議会等の付属機関のうち、要綱設置で済ませているものが複数ある。条例は議会の議決が必要だが、要綱なら市の内部決裁でいくらでもできるから、審議会政治に歯止めが利かなくなる。」

    「長野市の行政は、結論ありきだといわれることが多い。それはこのような、行政に都合のよい審議会運用を行ってきたからでもあるのではないか。」


    当時、長野市民新聞は、小泉の質問を報道している。

    2014年3月13日長野市民新聞

    これに対して、長野市が出してきたのが「長野市執行機関の付属機関の設置等に関する条例」案。違法状態の審議会に対して、新たに条例上の地位を与えるものとなっている。当然のことながら議会は、全員賛成でこの議案を通過させた。
    だが、これでメデタシメデタシとは、小泉には思えない。残っている問題がある。議会のチェック能力の不足だ。小泉が議員に就く以前の議会は、この問題を指摘できずに放置してきた。解決するために、新条例制定が必要なほどの大問題であったのに、である。今後も、市が再び議会のチェックを逃れた形で付属機関を設置することのないよう、議会は十分に注意しなければならない。この問題は、長野市行政の問題である以上に、長野市議会の問題でもあるのだ。小泉は、議会に対し発奮を求めて、賛成の討論を締めくくった。



    小泉は謙虚な議員なので(笑)、自慢するときも極力客観的な表現を使うようにしている。だが一議員の、一度の質問が、条例を制定させる契機になったことが今までに何回あったのか、小泉は正確に示すことができない。滅多にないこととは思うので、今回ばかりは、「前人未踏の快挙」という主観的な表現を使うのをお許しいただきたい。
    小泉が、このような議員活動をさせていただけるのも、偏に有権者各位のご支援があればこそ。今後も引き続き、市議会議員の職責に邁進したい。


    こいちゃんも観てね !!


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