保健所共同化を断念

    小泉の主張が通った。
    本日午前中、長野県を含めた自治体との会議の席で、長野市は県との保健所共同設置検討を打ち切ると通告。午後には市議会福祉環境委員会でその旨の説明があった。市民の宝である長野市保健所を、「売れ」と迫る長野県庁の暴論を、市はついに排撃したのだ。
    1999年、中核市を目指すと決めたとき、市民の生命と健康を自らが守る決意で、県から独立した独自の保健所を設置したのが、我らが長野市だ。その経緯に照らせば、また地方分権の潮流に沿えば、これを半分よこせと言う長野県庁の厚顔無恥な言い分を聴く義理など、長野市には毛ほどもない。それなのに、加藤市長は平成27年10月、県庁で阿部守一知事の言うがまま、軽率にも保健所共同設置の検討を約束してしまった。
    「1年やってできないものは、2年やってもできない」と加藤市長はしばしば口にする。しかしこの件はなぜか例外だったようだ。この間、予定されていた市と県の中間とりまとめもできない状況下で、県は周辺市町村を巻き込んだ圏域会議を6回に渡って強行。長野市の外堀を埋める策を巡らした。しかし昨年3月来、圏域会議は1度も開くことができないほどに、議論は膠着。踏むべき手順を踏めなかった県の無理が噴出し、今日の決着となった。
    小泉はこの間、2度の本会議一般質問と、異例とも言える委員外議員発言許可を得て、共同設置に徹底して反対。議場外でも、直接、市長に反対の意見を伝えてきた。
    この明白な失政を、市長はどのように市民に説明するのだろうか。加藤市長は、県知事から保健所共同設置を持ち掛けられたときに即答せず、持ち帰って検討すると返すこともできたはずだ。加藤氏は、自らの誤れる判断を反省するべきだろう。議会や保健所職員の抵抗に逢いながら耳を傾けず、徒に議論のための時間と経費を空費するだけでなく、市民を不安に陥れ、保健所行政に混乱を招いたのだから。
    9月議会で加藤氏には反省の弁を訊きたい。
    「もう、終わったことなのだから、よいではないか」
    と済ませる訳にはいかない。市と県の保健所が、偶然に同じ市内にあるというだけの単純な理由で、市の独自の行政機関を長野県と共同運用することが適当と判断した加藤氏なら、今後も同様な失敗が繰り返される恐れがある。市立図書館と県立図書館は、共同化して一つにすることが適当だろうか? 或いは、同じ長野医療圏に属する長野市営病院と須坂県立病院は、どうなのか? あるいは、長野市は県庁と一本化するべきなのか? こう考えれば、加藤市長の政策判断の誤りは一目瞭然だ。

    会議やそのための資料作りに多大の労力を注ぎこまなければならなかった市保健所職員は、しかし疲弊して諦めることもなく、長野市の至宝である市保健所をよく護った。無定見で先走る市長と保健福祉部長の下で、よく耐えて彼らを説得し、正論を通してくれた。それは、どんなに困難で勇気が要る作業だったろう。一度でも企業や官僚組織に身を置いたことことがある人なら、よく分かるはずだ。一度トップが決めた方針をひっくり返すことは、なかなか難しいということを。それを成し遂げた市の職員には、感謝を捧げたい。
    この件で長野市行政は株を上げ、加藤市長は下げた。



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