6月議会が終わった。
    最終日の今日は討論の後、採決というパターンが繰り返される。
    その中で、かなり熱が入った「聴かせる」討論が続いた議案があった。「長野市議会の議場に国旗及び市旗の掲揚を求める請願」。これは小泉も討論しておくべきだったなと、後から悔やんだ。ここで小泉の意見を述べておきたい。

    請願文

    まず、小泉は、議場の国旗・市旗掲揚に賛成したことを、最初に明らかにしておく。

    日の丸の掲揚をめぐって様々な意見があることは、小泉も承知している。本日の討論でも、反対する立場からさまざまな意見が述べられた。太平洋戦争においては、国民は日の丸の下で戦い傷つき、死に、他国を占領し、支配し、殺した。日の丸は侵略戦争のシンボルであり、複雑な思いで見る人がいるのだから、議場に掲げるべきでない。第二次大戦の枢軸国で、敗戦後に国旗を改めていないのは、日本だけだ。議会だけで決めるのではなく、市民の意見を聴くべきであり、継続審議とすべきだ。等々。

    審議が付託された議会運営委員会では、請願者である日本会議長野北信支部のメンバーが呼ばれ、意見を述べた。尖閣諸島等をめぐり、日中関係が緊張する今、国旗の下に国民意識を動員すべきだ。自虐史観から解放されるべきだ。議場に掲揚された国旗をテレビで映してもらいたい。云々。

    小泉の考えでは、これらの反対・賛成の意見は、大差がない。どちらも日の丸を政治利用している。日の丸が侵略のシンボルであると語られるとき、力点は日の丸そのものよりも、日本が侵略の加害者であったという政治的主張に置かれている。日の丸の下に国民意識を動員するべしとの主張も、力点はナショナリズムの宣揚という政治的な目的にある。日の丸賛成論者にあっても、その実は日の丸への純粋な敬愛からそう言っているのではない場合があることには、注意すべきだ。

    小泉の意見はそれらと異なる。日の丸を含めた国旗とは、その国固有の文化であり、だからこそ国内外の敬意の対象となるべきなのだ。日本民族が自ら日の丸以外の旗を日本国旗とすることは、今さら現実的でない。日の丸は長い歴史の中で国旗として定着しており、それを捨てることは自らの文化を捨てることだ。枢軸国の中で、敗戦後に国旗を改めないのは日本だけという主張は事実だが、だから日本は国旗を改めるべきだとまでは、反対論者も主張できない。それが現実的ではないと知っているからだ。だいたい、ドイツ・イタリアは、旗を変えたというよりは、旧来のデザインに戻したと言う方が正しい。ファシズムの台頭とともに、それを象徴する意匠を国旗に採用したが、ファシズム独裁体制の瓦解と共に、元のデザインに復古した。異常な状態から、長きに渡って使われたデザインの国旗文化に回帰し、正常な状態に戻ったのだ。戦前から同じ日の丸を一貫して使い続ける日本とは、事情が異なる。

    (日独伊の国旗の変遷に関する情報)
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97

    国旗の下で何が行われようと、国旗が文化であるならば、それを否定したり、人為的に廃止したり交換しようとすることは、行われるべきではない。文化は常に他者から尊ばれ、自ら尊ぶべきものだ。
    日の丸の下で、日本が戦争をしたのは事実だ。孫基禎の胸の日の丸が塗り潰されたこともある。サマワで人道支援した自衛隊も日の丸をつけていたし、新明和製の飛行艇が、外国人を洋上で救助するときも、機体には日の丸が塗られている。
    中世から使われているという日の丸だ。色々な使われ方をされてきた。どんな使い方をしたかに責任があるのは、我々日本民族であって、日の丸ではない。日の丸への憎悪があるとすれば、その下には我々日本人への憎悪があるのであり、それを克服すべきなのは日本人なのだ。我々がその時々の国際世論から、どのように評価されようとも、日の丸を降ろすべきではない。日の丸を降ろしても解決はしないし、信頼もされない。我々は良い時も悪い時も、日の丸とともに歩んでいく覚悟が必要だ。

    japanflag.jpg


    日の丸を政治的に消費し、すり減らすことは、やめていただきたい。左右の対立の道具として利用しないでほしい。小泉にとって日の丸の擁護に、保守も革新もない。国民の手に戻し、自然な国民感情として掲揚することを、そろそろ許していただきたい。その場として長野市議会が使われるなら、悪い話ではない。

    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした。

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