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    本年4月下旬、議会報告会の直前に、議会事務局の課長補佐(50歳)が、急逝した。議会報告会の開催が、まさに彼の担当業務だった。開催目前の、多忙を極めた時期の死は、小泉にとっては衝撃的だった。過労死の判定が出たとは聞かないので、この時期に亡くなったことと激務の間に、何らかの関係があったのかどうかは分からない。だが多忙を極めるなかでの急死を、ご遺族はどう受けためられたことだろうか。

    議会報告会2014
    (議会報告会の模様。報告会報告書から引用)

    今年5月の議会報告会は成功したと、議員一般は評価している。入場者数が昨年よりも増えたためだ。しかし小泉は、今年の議会報告会の成果を、素直に喜べない。議会の手柄の裏には、事務局の大きな苦労があり、直前には担当者が亡くなった現実を、議会はどれほど考えただろうか。
    議会報告会終了後、小泉は早速、議会事務局の残業の最新の状況について調査。6月、議会事務局の人員を増強する趣旨の要望書を、人事権者である議長に提出しようと、文案を示して各会派(新友会、公明党、共産党、市民ネット、改革ながの)と各無所属議員に呼びかけた。議会活性化を円滑に進めるためには、事務局体制の強化が、人員の増員が必要であると声を上げることこそ、議会の責任ある行動と考えたのだ。
    しかし、どの会派からも、無所属議員からも、一人の賛同も得られなかった。


    「市長部局において行政改革が進められている一方で、議会が事務局職員の増員を要請することは、市行政と市民から批判を浴びるのではないか」

    「趣旨は理解するが」と言いながら、大方の会派・議員からは、このような弁明が、口をそろえて出てきたのだ(中でも会派「改革ながの」からは、未だに何らの責任ある回答はない)。議会もお役所と同じ事なかれ主義で、何かを変えることから生じる軋轢よりも現状維持を優先するのか?
    市議会の活性化は、市民の利益になる。その推進にはコストが必要だ。そのように説明責任を果たすことを、なぜ厭うのか?
    残業が激増しているデータがあっても、そのなかで急死する者が出ても、議会活性化は進める。自分たちさえ良ければよい。権力を支える弱き存在には、考慮しなくてよい。議会はそう考えているのか? だとすれば、そんな議会が市民福祉の実現など、語る資格があるのだろうか?
    このとき初めて、小泉は議会というシステムに絶望を感じた。感じながら、何とか来年度の予算編成のタイミングに間に合わせるためには、9月議会がタイムリミットと決めて、それでも他の会派との交渉は続けた。細く、頼りない交渉だったが。
    最終的に、もはやこれまでと小泉が諦め、単独で議長あてに提出した文書の控えを、再掲する。


    提出はしたが、この文書の先行きを、小泉は悲観していた。議長は、会派新友会にあり、新友会はこの文書の提出には合意しなかった。そして先述したように、議会事務局の人事権は議長にあるのだ。
    意外な展開は、今年10月15日のことだった。決算特別委員会委員として議会事務局の決算状況を審査する小泉は、残業の状況を質問した上で、「増員が必要ではないか」と尋ねた。

    「議会事務局の人員増を要望していきたい」
    「議長とは相談し、了解をとってある」

    議長の了解があるとの説明に、小泉は正直に言って驚いた。それでは、新友会が合意できない理由は何だったのだろうか。
    だがこれで、はっきりした。増員が必要な状況にあると、議会事務局自身も認識している。決して小泉の独り相撲ではなかったのだ。議長もゴーサインを出した。事なかれ主義に陥ることなく、真剣に議会の行く末を案ずる者なら、同じ結論に至るのだ。
    小泉は反省した。無所属議員としての強みは、組織でがんじがらめになって、正しい結論が出せない会派とは違うという点だ。スタンドプレイと笑われても気にすることはない。合意を求めていくのは議会にとって重要な発想だが、それにこだわりすぎて発言の時期を逸しては、元も子もない。
    今後は、議会と市長部局の人事を司る職員課との交渉になっていく。職員課を説得できなければ、増員は認められない。議長ひとりの意思ではなく、議会全体の意思を示す必要が、今こそ求められている。それでも、各会派・議員は、小泉に示したような躊躇を、再び示すのだろうか。議会活性化の真価が問われる局面だ。

    この問題についてのビデオ
    (ブログ読者に先行限定公開)


    以下は余談。
    実は小泉は、昨年6月の時期にも、当時所属していた会派「改革ながの」において、残業の資料を示しながら、議会活性化のためには事務局の人員増が必要だと訴えた。小泉の主張に、会派長老の塩入学氏が問題を預かることとなった。

    しかし、塩入学氏は一向に動く気配がない。小泉がどうするつもりかと訊くと、「そんなに忙しく見えないがな」との返答。議会改革を進める会派だと言いながらの無責任な態度を小泉は咎め、口論となった。今思えば、塩入氏は、はじめからこの問題をとりあげるつもりがなかったのだろう。そして他の議員が従順に自分に従うのに、いつも小泉だけが堂々と正論を唱えることに我慢ができず、小泉を不当に処遇しようとして、却って小泉の会派脱退という事態を招く一つの要因になっていたのだと、今にして思う。
    それはともかく、自らの問題は解決せずに避けて通ろうとする議会の事なかれ主義を理解するようになったのは、小泉にとって成長だった。決して共感はできないが。

    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした。

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