11月22日夜に神城断層地震が発生した。避難している方々が、冬に向かうこれからの季節をどう過ごすかを案じておられることを思うと、胸が痛む。被災されたすべての方に、心からお見舞いを申し上げる。
    今回の地震を踏まえ、長野市域では、大雨警報・注意報、土砂災害警戒情報について現行基準より引き下げた暫定基準が適用されている。25日明け方から26日にかけて、低気圧と前線の影響で大雨のおそれがあることから、北部における土砂災害への注意を、市は呼びかけている。

    その夜、神城断層地震に揺れる書棚を、小泉は押さえていた。この揺れは尋常でない。震源が東北でなければいいがとの思いが、家族や地元を思うよりも先に湧いた。状況が安定化していない福島の廃炉群が、また放射能を吐き出すようなことがあっては、取り返しがつかない。震源が長野県北部の直下型地震とテレビニュースで知り、被災された方々には申し訳ないと思いながら、少しく安堵した。

    急いで防災服に着替え、古牧支所に登庁。大地震の際は、市議会議員は最寄りの支所に登庁し、安否確認を受けることとなっているため。すでに3人ほど職員が登庁していたので、見回りに行くと告げて地元地域を自転車で巡回。鉄工所のボンベが転がったと聴く。地元区長と連絡を取り合い、ブロック塀が倒れている家があると知る。小泉も、もう一軒のブロック塀倒壊を見つけた。古牧支所に連絡すると、すぐに現地確認に職員をよこしてくれた。

    倒壊したブロック塀

    夜の10時を過ぎても営業している店を回ってみる。コンビニエンスストアでは、陳列棚の商品が落ち、酒瓶が割れている店もあった。書店・レンタルビデオ店では、やはり棚落ちのため、平常よりも早い閉店。
    地元区長とともに再度古牧支所を訪れ、被害状況を報告。その時になっても、支所には小泉と区長以外の被害報告は入ってきていない。それから判断するに、地元の被害は大したことがないようだ。が、震源に近い地域はどうなっているのだろうか。そう思いながら、その日は夜2時近くに帰宅した。

    旧市内では、上松2丁目から箱清水にかけての住宅被害が顕著との話を聴きこみ、視察。確かに、屋根や壁、甚だしきは建物躯体に被害があるのが視認できる。被害家屋は線上に分布していて、そこから少しはなれた家は何ともない。長野市建築指導課が危険認定した住宅の家主さんにあいさつすると、厚意で見させてくれた。まだ新しい家だが、筋違が真っ二つに折れている。ローンがまだ残っていると仰っていた。天災のリスクに保険加入などで備えておくのは自己責任として必要だし、実際保険には入っているとのことだったが、生活再建に行政としてどのような支援ができるだろうかと、小泉は思案しているところ。

    危険の赤紙 折れた筋違

    上松2丁目付近の地割れと隆起の状況。

    地割れ 隆起した道路

    ここから近い、善光寺境内にも行ってみた。さすがに本堂はびくともせずに健在だが、石灯籠や石碑、鐘楼の土台などが崩れている。新聞報道では、地震があったにも関わらず、この連休中は観光客でにぎわったとのことなので、来年の御開帳への風評被害は、あったとしても軽くてすみそうだ。しかし、落ちた灯篭の数は少なくはなく、復旧に手間がかかりそうだ。

    倒壊した灯篭 倒壊した石碑
    土台が崩れた鐘楼

    山道に車を走らせてみたところ、小規模な亀裂、隆起などは、あちこちで発生している。きめ細かな被害把握と道路修繕が必要だろう。農地の石積みが崩れている例もあった。農地災害復旧を、こまめに拾う丁寧な行政が求められる。

    石積みの崩れ

    市立図書館に寄ると、ここでも思わぬ被害が。地震で散乱した閉架書庫内の図書利用ができない。開架も同様の状況だったが、徹夜で復旧したという。職員の皆様お疲れ様。市のホームページの地震被害情報には、このような市民生活に影響ある情報も併せて掲載し、知らせてほしい。

    崩れた本

    連休が明け、小泉の問い合わせに対する市役所の回答:

    ●被災した建物の固定資産税は減免の運用を検討中
    ●り災証明発行は、体制が整わないため、1週間程度を要する。
    ●住宅が危険認定されるなどで、家に住むことができなくなった世帯に、市営住宅入居を認める方向で調整中。-今のところ、被災者からそのような要望はないとのことだが、お困りの方は相談されてみては。
    ●これまでの点検では、建設中の第1庁舎・市民会館建物に神城断層地震による被害はないとのこと。一部コンクリート型枠を外しての点検が残されているが、現状では被害なしと見込んでいるとのこと。したがって、地震を原因とする、さらなる工期の遅延は発生しないで済みそうだ。

    また、倒壊のおそれのあるブロック塀等の除却に対する補助金制度があるので、ブロック塀に被害を受けた方は利用を検討してみてはいかがだろうか。
    http://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/shidou/99845.html


    今回の地震を教訓に、一層確かな防災対策を用意する必要性を、改めて認識した。現下は、被災者の生活支援を、まずは考えるべきだろう。


    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした。

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