27日開催「その議会改革は誰のため?」参加報告の続き。

    基調講演の後、分科会「市民を巻き込む議会改革を! ~議会改革の本質を考える~」に参加。講師は、開会あいさつのスピーチをされた、児玉克哉氏。議会改革というよりは、「社会における地方議員の立ち位置」についてのお話と受けとめた。
    従来的・伝統的な地方議員の姿とは、地域の名士で、首長のもとで総与党的な体制をとり、口利き政治で地元に利益の分配を誘導する存在であったと。ところが、権利意識が高まり、情報化が進展して、財政的にも厳しくなり、そのような従来型の地方議員像が成立しなくなってきた。そこで今や、地方議員像の再構築が必要とされる時代となっている。
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    新地方議員像とは、
    ・市民のネットワークを構築し結節点となる能力
    ・政策を提案する能力
    なのだという。
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    地方議員の地位は、議員が必要とするときに、必要とする人物と面談しコネクションを作ることが、比較的に容易にできる。政策のチェック機能だけでなく、首長の抽象的な公約を具体的に政策化する能力も、地域に根差して活動する議員こそが有しているという。
    そして、地方の名士という廃れた機能ではなく、「社会変革活動をするための時間とお金を税金でもらう職業としての地方議員」として機能を果たしていくことが、住民の理解を得るためには必要だとの結論を提示していた。
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    そのためには、住民との接点を増やしていくことが必要であるという考え方には、賛同できる。

    しかしながら、小泉は、基本的に地方議員の役割とは、行政に対するチェック機能であると考えている。特に、小泉の場合は、県庁組織の問題点を指摘した著作があり、チェック能力に期待して一票を投じて下さった方が多かったのではないかと、自覚している。議会の政策提案能力は、チェック機能の延長上にあるべきだというのが、小泉の持論。チェックするだけに終わらず、その結果明らかになった問題点を正す政策を提示できた方が、よいに決まっているもんね。小著「長野県庁の『不都合な真実』」でも、問題点と同時に、解決策を提示するように努めてきた。
    しかし、現実として、議員個人には、政策を提案する具体的な方法・制度が、用意されていない。もちろん、条例は提案することができる。しかし、より具体的に行政課題を解決しようとすれば、施策を実施する要綱・要領レベルの企画が必要であり、それには行政と調整する必要もあるだろう。会派として予算要望するとか、議会の個人質問で前向きな答弁を引き出すなどの手法はあることはあるが、本当に有効で地道な政策を実現しようとすれば、もっと詳細な、企画書レベルの提案をする道が必要だ。そしてその提案の有効性・実現可能性を、行政が審査し予算化する方法だって、必要になる。「こんなハコモノ作ろうぜ」程度の提案能力でいいなら、簡単なことなのだが。

    議員に政策提案能力を求める声は、聴く機会が多いが、具体的にどう発揮すればいいのかまで、市民も考えていただければ、嬉しい。

    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした
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    コメント:
    Re: 一緒に考えましょう
    児玉先生、当日はよい御講義をありがとうございました。ブログを宣伝しておいたわけでもないのに、見に来ていただいて恐縮です。今後ともよろしくお願いします。
    小泉一真(こいずみかずま:長野市議)│URL│05/31 10:20│編集
    一緒に考えましょう
    取り上げていただきありがとうございます。一緒に新たな展開を考えましょう。
    児玉克哉│URL│05/31 08:30│編集
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    まとめtyaiました【提案能力という問題】
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