今年初めの、市から会派あて協議・報告の場に出席。

    あいさつをする鷲沢正一市長は、珍しく人好きのする顔をしているな...と思ったら、こんなことを言い出した。

    「長野市消防出初め式のあった1月5日は、あまりに寒いので具合が悪かった。その日のほかの所用は全てキャンセルしたほどで、こういうことはあまりないんだが、迷惑をかけた」

    道理で、行進する消防団の観閲を終えた鷲沢氏は、ひとに両脇を抱えられるようにして式台から降りてきた。立ちっぱなしで腰でも痛くなったかと思ったが、それほど気分が悪かったのだろう。それでも、全ての行進が終わるまでの間は、寒気の中立ち続けていたわけで、さぞや辛かっただろうと拝察する。自分なら、副市長に任せて帰って寝るところだが。確かにこの日の鷲沢氏は、生彩を欠いた。

    観閲する鷲沢正一市長


    その後休んで、もう良くなったと語る今日の彼は、それにしてもどうして生き生きと見えるのだろうと思ったら、今日は顔を上げて前を向いてしゃべっている。いつもは、必ず用意してくる原稿に目を落としながらしゃべっているから、目は合わないし、言葉も棒読みだ。

    「都市の品格」という言葉を、今日も聞いた。最近、鷲沢氏が使うようになった言葉だ。パルセイロのホームスタジアムである南長野運動公園総合球技場整備と、組み合わせて使うことが多い。というより、今までその言葉は必ずスタジアムを伴っている用例しか、小泉は知らないのだが。


    『スポーツを軸としたまちづくり』を推進するための都市の核としてスタジアムは必要である」と答弁させていただきましたし、都市の品格としても必要であると考えています
    http://www.city.nagano.nagano.jp/mailmaga/web_dtl.php?hdnID=75

    パルセイロに 80 億円をかけるのではない。長野市の品格として、長野市の設備としてスタジアムを造るという発想である。
    http://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/43466.pdf



    そこで、市長に尋ねた。都市の品格とは、どういうことなのか。答えの大略は次のようであった。

    「それぞれの都市には、それぞれに適切な規模と役割がある。なるほど長野市にはそんなものがあるのかと感心されるのはいいが、そんなものもないのかと言われるようでは困る。都市の「格」というものがある。
    長野市でいえば、産業の中で「ものづくり」の面が弱いと思う。しかし、どこまで「ものづくり」を強化するのが適当かという問題も、一方である。工業団地を作れば、大きな企業を誘致できるかもしれないが、それでいいのか。長野市にふさわしい産業というのもある。」

    面白い議論なので、さらに聞いてみた。都市のあるべき品格という思想を実現するために、副市長・部長級にはどのように伝えているのか。というのは、長野市の文書で、都市の品格とはこういうものだと書いたものを見たことがないのだが。

    「紙に書くような具体性はない。みんなで考え、世論となっていくということではないか。」

    うーん。なるほど、とは言えないなあ。J2基準なら1万席で十分な南長野運動公園スタジアム整備が、急転直下1万5千席で80億円と方針が変えられたのは、みんなの世論の後押しがあったからではないと、思うのだが。それでもスタジアムが都市の品格を満たすために必要だと言うなら、そう説明し続けることで世論形成に努めるべきだろう、順序は前後するが。それなのに、株式会社長野パルセイロ・アスレチッククラブが市民説明会で用いた資料を、会場外で非公開とする球団の肩を持ったのが、あなたの部下ではなかったか。
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-date-201212-2.html

    しかし鷲沢氏自身は、この矛盾に気がつかない性分なのかもしれない。今年の仕事初めの式で、職員に次のように訓示している。


    言うまでもなく「みんなの声が『ながの』をつくる」は、私の基本的な政治姿勢である。これまでも様々な手段により広報活動、公聴活動を行い、市民の皆さんとの情報共有、市民意見・要望の的確な把握に努めてきた。今後も、あらゆる媒体を活用しながら行政情報を発信し、市民の声を市制に反映する仕組みづくりに努めてまいりたい。


    鷲沢市政に問題を感じる人で、情報公開と公聴の姿勢をあげる人は、珍しくない。当ブログでも、今までに指摘してきた。それなのに、職員の前で堂々と「市民の皆さんとの情報共有、市民意見・要望の的確な把握に努めてきた」とまで言えるのは、本気でそう信じ、自己矛盾を自覚できないからなのだろう。
    新年早々病臥に伏したと弱みを見せた鷲沢氏に、人間味を感じた小泉である。だが、そう思って話してみても、距離感が縮まった感じはしない。お互いに不幸なことなのかもしれないが、しようがない。

    今年もこんな調子で綴っていきます。よろしくお付き合いくださいませ。

    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした
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