12月議会の採決に際しての自分の投票を、ごまかそうとしている議員がいる。

    13時、議会報編集委員会の編集会議に応召。「市議会だより」のゲラ刷りを見ながら、直すべき点を委員の間で指摘しあう。
    小泉から、会派別の請願賛否表に疑義を述べる。というのは、某会派が×(反対のしるし)をつけている、ある請願の本会議採択について、そのうち少なくとも一名が異なる投票をしている確証が、小泉にはあるからだ。

    市議会だよりゲラ

    小泉はその議員の議席の真後ろに座っていて、「賛成多数、よって不採択と決しました※」と議長が宣した後になって、あわててチラッときまり悪そうに挙手したのをはっきり見た。その議員が属する会派とは逆の投票のようだったので、「○○議員挙手せず」ときちんとメモした。「市議会だより」に万が一にも虚偽の記事を掲載するべきではないと、議会報編集委員の職務として記録したのだ。左隣の、問題の議員と同じ会派の代表者である議員は、採決後に問題の議員を見やりながら「今、手あげてた?」と小泉に訊いてきた。自分の死角で手を上げた可能性を考えたのだろう。小泉が首を横に振ると、目を大きく開いて、瞬時その議員を凝視していた。

    「お疲れのようでした」

    編集会議では遠まわしにそう言ったが、後ろから見ても居眠りしているようだった。
    議会事務局を通じて、本人に確認しようということになったのは妥当だろう。議員の良心に照らして、自分の議場での投票行動を歪曲するとは、考えづらい。

    「小さく手を上げたとのことです」

    事務局から報告を会議の後に聞いたとき、だから小泉は激怒した。何だその「小さく」というのは。「小さい挙手」とは、それ自体が正確かつ円滑な議事進行の妨げにつながる行動であり、議員はそんなことは普通なら言わないものだ。後ろめたく、思い当たる何かがある証拠ではないか。議場での行動を、有権者にごまかして報告することを、恥と思わないのか。

    「確証があって指摘したことです。絶対に曲げるつもりはありません」

    その場で事務局職員には、そう伝えた。それに対し、職員が出してきたのが次の資料。

    投票の自己申告制の根拠

    「会派の賛否については、議場内での起立・挙手の確認によらず、採決表に基づく会派としての賛否の意思表示によることを基本とする」とある。
    実は「市議会だより」に掲載する会派ごとの賛否は、議長がとる採決で確認されたものではないのだ。それとは別に、会派ごとに「採決表」を作り、それをもとに「市議会だより」は作られる。つまり、申告式。なぜそうなのかといえば、議事のスピードアップと関係する。大概の採決は挙手または起立で行われ、議長はその時ざっと議場を見渡して、「賛成多数(または少数)」とやる。本会議の採決にかけられる議案は数十に及び、そのたびに全議員の投票をいちいち記録していては、実質的に記名投票と変わらなくなり、時間は数十倍かかるだろう。申告式にすれば、時間が短縮でき、正確にわかる。
    ただしこれは、各会派・各議員の良心を信頼する関係によってのみ成立するシステムであるのは自明だ。悪用しようとすれば、議場での投票と異なる採決表を意図的に提出し、議決の責任を逃れるとか、議会の信用を失墜させる目的にも使える。たかだか居眠りで手をあげられなかったことを糊塗しようという一議員の卑小な動機によって、このシステムが危機に瀕するようなことがあれば、情けないこと限りない。

    いったいその議員は誰なのだと、読者は訊きたくなるだろう。しかし小泉は、きっと解決できる問題だと今は思っているから、問題議員の名前は明かさない。同じ古牧の先輩議員だし、小泉は女性には甘いのだ、勘弁してほしい。

    ※経済文教委員長が「不採択」と本会議に報告しているので、委員長報告に賛成することは、請願を不採択するという意思表示になる。ちょっとややこしい。

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