先月30日から今月1日の間、関西方面に委員会視察で出張したので、その報告。


    ○田辺市熊野ツーリズムビューロー
    http://www.tb-kumano.jp/

    今回の視察で、もっともインパクトを受けたのが、この団体による活動。


    着地型開発事業

    「田辺市熊野ツーリズムビューローは、平成17年の田辺市の合併に伴い、翌18年4月、田辺市内の観光協会(田辺・龍神・大塔・中辺路町・熊野本宮)を構成団体として設立した、官民共同の観光プロモーション団体です。」
    http://www.tb-kumano.jp/about/index.html


    平成の大合併のほかに、2004年に熊野古道が世界遺産に認定されたことも、設立の理由となったとのこと。
    「熊野」の文字が名称に入っているように、熊野古道巡りをメインにすえてプロモーションや旅行商品が構成されているのが、特徴的。昨年視察した「長崎さるく」もそうだったが、地域の観光を一つのシンプルなコンセプトに集約することに成功すると、メッセージが明確になり、観光の取組みは強くなる。


    「平成22年5月に「一般社団法人」の法人格を取得し、同年7月、自ら旅行業(第2種)に着手しました。」
    http://www.tb-kumano.jp/about/index.html


    熊野古道を題材とする着地型旅行商品を多く開発し、それらの販売を大手エージェントに委ねることなく、自ら行っている。ここが斬新。

    着地型開発事業売り上げ4000万円 

    小泉は県庁勤務時代に、信州・長野県観光協会に派遣されていたことがある。発掘・開発した着地型観光の素材を、市町村が旅行業者の商品造成に売り込む「商談会」の発想はあったが、自ら売る発想はなかった。民間業者との競合は、民間が主に取り扱う発地型商品には手を付けず、着地型商品に専念することで避けられるという。着地型商品の開発・販売という事業リスクをとり、地域内の宿泊・飲食業者をそこに組み込むことで、地域経済に貢献している。実際に年間4000万円程度を売り上げており、そのうち海外からの受注が、相当な割合を占めるという。
    ビューローの職員は外国語の素養があり、カナダ人の国際観光推進員を配置して、海外からの旅行需要に応えている。
    http://www.kumano-travel.com/index/ja/action_Default_Index

    ※着地型観光:観光客や旅行者を受け入れる地域が自分たちの持つ観光資源を生かして企画するツアー。地元の人を外の観光地に送り出す従来の『発地型観光』とは異なり、旅行者を呼び込むことで地元でお金を使ってもらえる利点がある。観光庁も推進している。
    http://kotobank.jp/word/%E7%9D%80%E5%9C%B0%E5%9E%8B%E8%A6%B3%E5%85%89


    田辺市が使っている、「世界的観光地」というコピーがいい。

    世界的観光地 

    実際に話を聴いていると、観光地として順調に成長していけば、「世界的」というコトバが大げさではなくなる日が来るのではないかと思われる。定住促進・企業誘致活動を行う神山町のNPO法人も、「世界の神山」という言葉を、臆面もなく使っていた。
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-598.html

    かつて長野冬季オリンピックを成功させた本市も、「世界の長野市」と称する資格があるはずだが、その自覚が感じられる機会は少ない。「世界の長野市」を名乗るべきだ。
    長野市も、観光ボランティアガイドの育成を初めとして、着地型観光の発掘には努力している。その利活用にも、熱心に着手するべきではないか。田辺市は人口8万人。長野市は38万人。田辺市の規模でできる事業が、長野市でできないわけはないのだが、それには決断が必要だろう。田辺市は誰が決断したのかと問うたところ、市長と旧観光協会長(多田稔子氏・現ツーリズムビューロー会長)だとの回答だった。
    http://www.soumu.go.jp/main_content/000027288.pdf
    多田氏のような人材を発掘し、任せる決断が、長野市には必要だ。

    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした
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