2月12日から3日間、小泉の所属会派・改革ながの視察で出張。所沢市立松井小学校を訪ねた。

    fc2_2013-02-14_07-39-06-750.jpg

    所沢市では、昭和48年以来、小学校給食に給食センターによる共同調理を導入してきた。ところが、平成4年に方針を転換。校舎の建て替え等の機会に、各小学校ごとに給食調理室とランチルームをセットで整備し、いわゆる自校式給食を推進。今では32校中15校が調理室を備え、最終的にはすべての小学校の自校式化を目指している。
    所沢市の方針転換の契機は、市民からの要望を受けて市役所内で検討した結果。市長・教育委員会幹部の強力なリーダーシップを予想していたが、そうではないとのこと。市民の要望に真面目に向き合った結果である点が、何よりすばらしい。
    給食調理の運営は民間業者に委託する方式と、所沢市による直営式が混在している。松井小学校は、平成16年に自校式となった。

    fc2_2013-02-14_07-40-54-910.jpg

    松井小の民間委託式の場合は、直営式よりも人件費が削減できるので、その分給食のレベルが充実できるという。ボルシチが供されることもあると、校長は自慢げに語っていた。 給食センター方式では、トラック配送に時間を要するため、その分調理時間を削減せざるを得ず、また配送された頃には味も変わってしまう。自校式では、給食時刻の直前までを調理にあてられるため、調理により手間をかけて美味しく作られ、献立にはラーメンなどの麺類が度々現れることになる。 食材は地元の産物が使われ、近所の農家が善意で提供してくださることもある。
    こうなると児童の食への関心は高まり、残食は減るのだ。

    fc2_2013-02-14_07-39-50-106.jpg

    民間の調理員だけでなく、栄養士の資格を持つ栄養教諭が配置され、指導・指示に当たっている。
    各校が独自の給食を運営し、独自の献立を用意するとなると、そこに差異が生じることになるが、問題とはされないのかと同僚議員が質問。長野市教育委員会は、差が生じることを、自校式導入を否定する論拠のひとつとしている。これに対しては、

    「所沢市教育委員会は、特色ある学校経営を推奨しているので、違いがあることが問題となることはない」

    との回答だった。公平性・横並びと独自性の対立は、行政経営の上で常に存在する悩ましいテーマだが、この場合は、各校ごとに工夫され特色ある給食調理がそれぞれ供される体制の方が、小泉は好ましいと思う。同質・均質な子どもを育てるのではなく、その個性を伸ばし他の誰とも違う人間を育むのが教育だと、小泉は考える。今の長野市教育委員会の方針は、給食を教育と捉えていない―とまでは言わないが、教育としての給食の可能性を狭めるものではあると思う。
    「非常の際は、被災者への炊き出し等を行うこととなっているのか」との質問には、防災計画等に位置付けられているわけではないが、行うことになると思うとの答え。オール電化式の炊事具のため、地震の際は管の復旧・点検が必要なガス式よりも、すばやく炊き出しの体制が整うと期待していると、有事の際の運用を想定した具体的な回答があった。長野市の場合、「給食センターなどでの炊き出しは想定しておりません」と、明言している。

    かつて小泉は、経済文教委員会で、給食センター式と自校式ではコストがどのくらい違うのかと質問したことがあるが、明確な答えはなかった。いまだにない。その一方で、新しい給食センター建設計画は、進んでいく。
    所沢市の説明では、材料費を除いた一食あたりの調理コストは、次の通りである。

    自校式 328円 (松井小、650食程度)
    給食センター式 289円(9000食程度)

    一食40円程度の差をどう評価するのか。長野市教育委員会もこのような数値を示し、市民と議論を交わしながら進める給食施策であってほしい。



    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした
    にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 長野(市)情報へ
    ↑  CLICK!!   ↑


    関連記事
    コメント:
    ゆきんこ様、コメントありがとうございます。
    現在、長野市では第2次長野市食育推進計画を策定中です。
    http://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/h-kenkou/63411.html
    おっしゃる通り、行政による食文化・食育を正す一般的な取組みは必要ですし、それなりに意味を持つでしょうが、小泉の意見では2点の困難を伴います。
    1. 個人の食生活にどのように、どこまで行政が介入する機会を持てるか。
    2. 1度定まった食習慣は、歳をとるほどを改めにくい。

    若年期の給食は、教育委員会が管理できる食育の機会として非常に重要です。
    料理が冷えていない、味が変わっていないという点も重要ですが、自分の学校で調理すること自体が、食そのものへの関心を子供に抱かせ、残食の減少につながる現象は、実際に起こっていることです。
    小泉の文章が舌足らずで誤解を与えるものであったとしたら、ごめんなさい。
    小泉一真(こいずみかずま:長野市議)│URL│02/18 08:02│編集

    地元産の食材を使うのは大賛成。
    ただそれ以外のところについては大人の自己満足な気もします。

    一般的な朝昼晩の3食を想定したら、学校が関わるのはそのうち昼だけ。土日祭日、長期休暇を含めたら年間の7,8割は家庭でご飯。
    力を注ぐべきなのは、1食の学校でのご飯の独自性ではなく、
    各家庭でどれだけ食について考えてもらえるか、
    そのための働きかけなんじゃないですかね?

    今のような給食でも食べる子はおかわりを何回もして食べるし、残す子はいつまでも残します。
    それは「料理が冷めてるから・・・」「味が変わっちゃってるから」
    といった理由ではなく
    「家で食べたことがないから食べたい、食べたくない」とか
    「家で食べるものよりおいしい、まずい」といった
    家の食事がベースにあってのことだと思います。

    独自性とか、個性とか考えるなら
    各々の家庭がそういったことを考えられるように仕向けるべきではないでしょうか?
    ゆきんこ│URL│02/16 13:30│編集
    角田紀久様、コメントありがとうございます。
    > 長野市もこういう方向に舵を切って欲しいところですが、
    > 第四給食センター建設にまい進していますからねぇ・・・

    12月議会に、(仮称)第4給食センター建設等について、市民あて説明会を開いてほしいとの趣旨の請願が提出されていました。最大会派新友会が中心に反対意見があり、不採択となってしまったのは残念です。
    角田さん、早く長野市議会に来て何とかしてください。
    小泉一真(こいずみかずま:長野市議)│URL│02/15 13:00│編集
    理想的!
    所沢市の取り組み、実に素晴らしいですね。
    子どもたちにとって、まさに理想的な食育環境だと思います。

    長野市もこういう方向に舵を切って欲しいところですが、
    第四給食センター建設にまい進していますからねぇ・・・
    角田紀久│URL│02/15 10:41│編集
    コメント:する












    管理者にだけ表示を許可する?

    トラックバック:
    トラックバック URL
    →http://koizumikazuma.blog.fc2.com/tb.php/897-a60cd2a6
    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)