朝10時から、市行政から議会会派あての協議・報告。恒例のレクチャーで、月に何度かある。
    意外かもしれないが、小泉は常に行政を賞賛する機会を探している。もと公務員として、よい仕事にであったら、素直にほめたい。その機会があまりないのは、小泉がそれに気づかないからなのか、横並び意識と前例踏襲の工夫に欠ける行政が施行されているからなのかは、この際コメントしない。で、今日はその貴重な機会に恵まれた。
    長野市が計画を策定しようとするときなどに、市民にその案を示して意見を公募することがある。パブリックコメントというやつだ。行政への住民参加の機会を提供する民主的な手続きで、積極的に運用されるならとてもよいことだ。だが、今の世の中では特に珍しいことでもない。国も県も隣の自治体もやっているからという理由で、横並びの体裁だけをつくろうために実施されているとすれば、民主主義の形骸化につながる。そのような趣旨の指摘は、長野市議会でも会派を問わずに行われており、小泉も過去にコメントの数を増やす工夫をしようと、何度も意見してきた。
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-489.html
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-322.html

    もっとも、市長自らパブリックコメントという「制度そのものについては疑問を感じている。私は正直に言うと、あまり意味がないと思っている」と言っちゃうぐらいだからねえ。
    http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-582.html

    だから、その部下たちがパブリックコメントに真剣にならないのは当然。まず市長から変わらなきゃ-ていうか変えなきゃ-ダメだねえと思っていた。
    さて、今日も今日とて、パブリックコメントの結果報告を聞いていたのだが、ハっとする言葉が出てきた。投函箱により、パブリックコメントを回収したというのだ。
    第二次長野市子ども読書活動推進計画(案)1
    第二次長野市子ども読書活動推進計画(案)2

    そう言ってはなんだけれども、第二次長野市子ども読書活動推進計画(案)に対する市民の関心がそれほどまで高いの?と思わせる339件もの意見が集められた。意見を下さった47人と7団体のうち、その半分にあたる27件が投函箱経由だという。


    小泉: この投函箱による回収は、教育委員会では標準的に行われているのか。
    生涯学習課: 今回初めて実施した。
    小泉: 投函箱で27件も集めており、効果が表れている。今後もこのような工夫をぜひお願いしたい。教育委員会の試みではあるけれども、このような工夫があることを、市役所全庁的に発信していただきたい。また、計画案の修正も29件と、この種のものとしては多数行われている。「29件も修正しなければならないような計画案だったのか」とは、小泉は全く思わない。今後も市民の声を積極的に計画に反映していただくよう要望する。


    まあ「すばらしい」とは言わなかったけど、小泉としては褒めちぎったつもりで、「ありがとうございました」と発言をしめくくった。
    「そんな些細なこと」という人もいるかもしれないけれど、こういう工夫こそが仕事だと思う。少しでも工夫して、前と違った結果を目指すことから進歩が生まれる。ましてや市長が疑問を感じる制度に、投函箱を用意するような手をかけた創意を持ち込むのは、案外画期的なことなのだ。そんなことまでして、却って市長の不興を買ったらどうしようかと考える方が、公務員の思考としてはよほどマトモなのだ。いや、冗談ではなく。民間だって、社長の言うことに逆行するようなことは、あえてしないでしょ。
    だが、褒めても担当課長は相好を崩すでもなく、ただ「はい」とだけ答えたのが、ちょっと意外だった。普通は、手間をかけた自分の工夫に気づいて評価されれば、うれしくなるのが人情じゃん。それが小泉なら、なおさらじゃないかと思うのだけど。

    参考までに、同じ今日、報告があったもう一つのパブリックコメントの結果。(仮称)長野市民文化芸術会館運営管理実施池各(案)に対するもの。
    (仮称)長野市民文化芸術会館運営管理実施池各(案)1
    (仮称)長野市民文化芸術会館運営管理実施池各(案)2

    意見45。修正6。引き合いに出して悪いが、小泉の印象では、これぐらいが長野市のパブリックコメントとしては標準的な数値。

    廊下を歩いていたら、樋口副市長が声をかけてきた。投函箱、いいでしょうというわけだ。アイディアは彼のものだったらしい。そうか、それで担当課長を褒めても、自分らのではなくて上のアイディアだし、すぐそばにはアイディアの主の副市長が座っているしで、喜ばなかったのかも。

    ご高覧ありがとうございます。お疲れさまでした。

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