5月17日から19日の間、総務委員会の視察に小泉も加わり、見聞を広げてきたところ。市民の皆様のおかげてこうして勉強させていただけることは、ありがたいこと。感謝。
    まず、豊橋市のシティプロモーション。

    豊橋市視察

    長野市のシティプロモーションと比較すると、実に興味深い。

    ◆豊橋市シティプロモーションのサイト
      http://www.city.toyohashi.lg.jp/2636.htm
     http://www.city.toyohashi.lg.jp/eejanaika1484/

    ◆長野市のシティプロモーションのサイト
     http://www.nagano-citypromotion.com/

    小泉が過去に綴ってきた「ながのシティプロモーション」への見解。
     http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1389.html
     http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1471.html
     http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1476.html

    ...というわけで、ながのシティプロモーション実行委員会に対する小泉の印象は良くない。長野市の補助金をなかよく分け合う利権集団ではないかと感じている。議会でこのことを追究してきた小泉としては、他市のプロモーションを大いに参考とさせていただきたいところ。
    ちなみに、昨年度の第一回実行委員会総会では、市長自らが、構成団体が実のある活動をする組織に改める旨を提言し議論は盛り上がったのだが、結局自慢できるような体制は実現できないまま28年度を終えたようだ。小泉は一区切りつけたらどうかと、総務委員会では提案している。そのためか本年度の実行委員会予算は限定的な骨格予算とし、第一回総会は書面で済ませようとしているとのこと。新たな体制に向けて、長野市は今模索しているところだ。

    閑話休題。豊橋市のシティプロモーションは民間を巻き込んで展開されており、長野市が手本としたいところ。長野市の行き当たりばったりな事業展開とことなり、施策展開に芯が通っており、年々それをバージョンアップする姿勢は好感を覚える。コンテンツの重点化ができていて、手筒花火をメインに打ち出す姿勢もメリハリがあってよい。何より、市民参加で手作りのプロモーションができている。
    長野市の場合は、「信都 長野市」というコピーを作ったが、使う側がそれを重点化できていない。善光寺と戸隠神社というコンテンツを中心に据えていいのかというところからして、そもそも市役所と実行委員会内の合意が十分でないからではないか。市民参加型のプロモ―ションが長野市にあるかと省みると、はて何かあったかと考え込んでしまう。
    長野市のシティプロモーションは、実行委員会の下部組織としてワーキンググループを置いている。実行委員会が「実行」本位に組織できていないということで、身軽な組織体制に見直す必要があるだろう。一つの事業を中長期的に展開する決意もほしい。



    2日目は、千葉市「昭和の森フォレストビレッジ」。
    フォレストビレッジ2


    「昭和の森フォレストビレッジ」は、旧千葉市ユースホステルの施設をリニューアルオープンした合宿施設、キャンプ場、多目的広場のフォレストフィールドからなる複合施設です。
    千葉市ユースホステルは1983年に公営として開館いたしました。1988年には年間約8,000人の利用がありましたが、少子化とともに利用者は減少し、2012年には4,400人まで利用者の数が落ち込んでいました。
    私たちは千葉市より施設の運営を引き継ぎ、一部リノベーションを加え、「昭和の森フォレストビレッジ」として2014年4月にリニューアルオープンいたしました。
    今までご利用いただいていたお客様のみならず、スポーツ合宿、研修合宿、ゼミ合宿など様々な用途でご利用いただける施設に生まれ変わりました。
    http://forestvillage.jp/



    この施設のユニークな点は、千葉市が民間企業に公園施設を賃貸ししている点。公共施設管理をアウトソーシングする方法としては、業務委託や指定管理制度がメジャーだが、それぞれ委託料、指定管理料を行政が支払うことで成立する。指定管理の場合は、黒字化すれば行政に黒字の一部を還元させる契約とすることも可能だが、現実としてそのような成功事例は多くはない。実際、千葉市が観光協会に委託していた時代は、年間に委託料4000万円を支出していたという。ところが賃貸借に出したところ、逆に年間300万円の賃貸借料収入が得られているという。この差は大きい。
    賃貸している企業は(株)Rプロジェクト。

    http://rprojectjapan.com/

    昭和の森フォレストビレッジ以外にも、同様の遊休不動産を再生し活用することで、合宿等により集客を図るビジネスモデルを展開している。人口減少が進む現在、遊休不動産は今後増加していくと思われ、着眼点に感心させられる。
    小泉からは、どのような施設であれば、Rプロジェクトの眼鏡に適うのかと質問させていただいた。率直に言って、Rプロジェクトに長野市に進出できる可能性があるかに、関心があったためだ。
    「低コストであること」
    「首都圏から車で2時間程度でアクセスできること」
    が、その回答だった。長野市は新幹線で東京とのアクセスは改善されたものの、クルマでは2時間以上かかってしまう。とは言うものの、「賃貸」という手法が活かせる場面がないか、今後の長野市の公共施設再配置計画策定作業の中で検討してみる価値はありそうだ。
    フォレストビレッジ


    3日目は土浦市。
    土浦市役所庁舎は土浦駅の真ん前。かつては大型店舗の入っていた建物を跡利用している。
    土浦市役所
    イトーヨーカドー土浦店は、1997年に再開発ビルを区分所有して出店するも、2013年には撤退した。
    今権堂では、再開発によるイトーヨーカドー系の大型店「アリオ」の出店を模索している。この動向に懐疑的な人は、議会にも市民にも一定数いる。小泉のFacebookでも、冷静な市民の声が多く聞かれた。

    建物の床を買ってイトーヨーカドーが出店しても、15年後には存続しているかどうかは分からない。商売が成り立たないと判断すれば、駅前の建物が空っぽになる体裁の悪さなど気にせずに撤退するのが民間企業だ。それを尻拭いするのは行政と市民。そのようなメッセージを総務委員に発信して見せたのだとすれば、この物件を視察先に選んだ総務委員会委員長は、なかなかの政治家だ。
    率直に言って、権堂の昔日の栄光を取り戻す夢に付き合うような体力が、人口減少が進む今後の長野市に残されているのかは、小泉は甚だ心配。長野駅前だって、平安堂が撤退して店舗が暫く空いていた。駅前は権堂より人通りはあるが、いつまでもそうだとは限らない。権堂につぎ込む金があるなら、むしろ駅前を再開発するべきではないかと思う。

    土浦市議会議場
    土浦市議会本会議場。なかなか上手にリノベーションしてある。

    最後に、土浦消防本部を視察。
    土浦市消防局・消防署

    訓練

    新築の消防本部を拝見し、女性消防団員の運用の話を聞かせていただいた。
    興味を引かれたのは、それら視察のテーマからやや離れたところ。なんと、茨城県には「AED等の普及促進に関する条例があり、小学校では救急救命実技が努力義務、中学校では必須となっているとのこと。また教員は2年に 1度の講習受講が義務となっているのだ。土浦ではそれだけでなく、「メディカルラリー」と称する小中学生の救命訓練競技が開催されている。土浦市では、この県条例制定を受けて、それらの運営には本部付きの女性部消防団員が当たっているというのだ。

    http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/iryo/iryo/isei/div/system/emergency/aed/jorei.html

    心肺停止状態に陥った方に、AEDで速やかな蘇生措置を施すことができれば救命率が向上するのは、今日では常識となっている。AEDを使える人を増やすことが、その地域の生命を守ることに繋がる。茨城県の条例は平成25年度から施行されており、必ず将来の救命率の向上に結びつくだろう。茨城県の見識に、日本全国が見習うべきだ。
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    まちづくり対策特別委員会にてSBCニュースScreenshot_2017-05-09-08-39-02
    まちづくり対策特別委員会で発言する小泉―2017.05.08 SBCニュースワイドから

    まちづくり対策特別委員会と権堂商店街等を代表する方々との意見交換会が、昨日開催された。委員として小泉も参加。
    実は、アリオ出店を前提とする権堂再開発構想を積極的に推進しようとする委員は、少ない。というより、はっきりと賛意を示しているのは委員長の三井経光氏ぐらいだ。

    小泉がもっとも疑問に感じるのは、長野市ではおきまりの「結論ありき」の議論となってしまっていることだ。それもかなり、露骨に。経過を追ってみよう。

    1. 平成24年2月: 「権堂地区再生計画」が策定される。
    権堂再生計画
    イトーヨーカドー周辺の整備構想。イトーヨーカドー店舗建物はそのままに、「生活利便施設との連携」が謳われているのみとなっている。

    2. 平成27年11月: 「...権堂・田町地区活性化推進事業について、陳情がありました。この陳情では、まち全体に特色を持った街区を配置しつつ、併せて大型ショッピングセンターを設ける提案をいただいている...」
    (平成27年12月定例会 経済文教委員会副委員長報告)
    権堂
    陳情に添付された権堂のゾーニング構想。イトーヨーカドーの敷地を越えて、「大型ショッピングセンターゾーン」が設定されている。報道等によると、アリオの出店を想定していた。

    3. 平成28年2月: 長野市権堂地区再生計画評価・検討部会が権堂地区再生計画の検証を始める。

    4.平成29年1月: 権堂地区再生計画改定案が策定される。
    権堂再生計画改定
    陳情書とほぼ同じ位置に「大型商業ゾーン」が配置された

    ...権堂地区再生計画は、権堂地区と長野市により、平成24年2月に策定された。今も生きている計画となっている。ところが、権堂地区はそれから4年が過ぎようとする27年11月、市長に陳情書を提出。イトーヨーカドー敷地を越える広範な地域を、「大型ショッピングゾーン」に位置付けることを要請。イトーヨーカドー系列のアリオを呼び込もうとしていると報じられた。大幅な路線変更といい、現行計画を無視する陳情といい、小泉には非常に唐突な印象を与えるものであった。そもそも、現行の権堂地区再生計画は、権堂地区の要望を容れて作成されたものであり、計画途上でこのような陳情を提出することは、自らの計画の破たんを認めるようなものだ。陳情するのはいいが、まず自らの計画に間違いがあったと認め、反省するのが先ではないか。こんなものに踊らされては、市はたまらないなと感じたのを覚えている。
    ところが、翌年2月に市は評価・検討部会を設置。マジメにも権堂地区再生計画の検証を始めることになった。
    そして今年1月に権堂地区再生計画改定案が示されたのだが、イトーヨーカドー周辺のゾーニングについては、市長陳情に提出された絵とそっくりのものとなった。結論ありきの茶番としか言いようがない。
    通常はどのような手順を踏むべきか。まず現行計画を十分に進める。それが無理であるならば、現行計画を総括し、反省点を洗い出す。市長に陳情するとすれば、そのような作業の結果を示し、現行計画の改定を願い出るということだろう。しかる後に、従来計画の反省点を踏まえ、それを十分に克服した計画を新たに策定し、新たな絵が示される。
    ところが、今回の手順では、これと逆になってしまった。まず権堂が望む絵が示され、行政(審議会)がそれを追認する。納税者がその是非について発言する機会は与えられない。
    なぜアリオなのか。
    なぜ権堂なのか。
    そういった根本的な点を検証することもなく、結論ありきでゴールに向けてダッシュする。

    そのような議論の進め方には、小泉は反対する。長野市は、権堂とアリオのものではないのだ。

    関連記事http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1561.html

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    ボブスレー・リュージュパーク「スパイラル」

    浅川ボブスレーリュージュパーク-通称スパイラル-の、ピョンチャンオリンピック後の冬期休業について、議会に説明、というか正式な通告があった。NBSから取材を受け、コメントが夜のニュースで流されている。



    これで長野オリンピックのレガシーの一つが、競技施設としては機能しなくなるわけだ。ここに至っては、もはやほかに手はないとは小泉も思う。が、スパイラルの活用について、長野市はどの程度本気で取り組んできただろうか。
    小泉は、昨年の議会では、札幌市のオリンピック招致活動と連携するよう訴えた。思えばあれが、少しでも有利な条件でスパイラル生き残りを模索し得る最後のチャンスだった。国際オリンピック委員会が分散開催に積極的な姿勢を見せるようになったことを受け、当時の札幌の招致計画を練る委員会では、長野市のレガシーと連携するアイディアが語られていたのだ。環境負荷の大きいソリ系競技施設を矢鱈に作らず、長野のスパイラルを改修して札幌オリンピック会場とする案が現実化できていたなら、今後のオリンピックのあり方に長野市が大きく関与するチャンスともなった。可能性は決して高くはないかもしれないが、座してスパイラルが朽ちるに任せるよりは、数段気が利いた策だと思う。

    しかし、小泉の提案に、加藤市長の答えは、札幌からオファーがあれば考えるといった程度のものだった。そんな受け身の姿勢で、スパイラルが有効利用できるわけがない。考えてみれば長野市は、長野オリンピック後、スパイラル生き残りのために、どの程度本気だったろうか。
    長野市の今後の繁栄を考えるとき、ここがキモになると、小泉は考える。政策課題を必ず解決するという気迫が横溢する長野市役所であってほしい。
    長野市役所、がんばれ。

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